仙台コレクションのプロデュース 運営会社
東京コレクションなど、従来のファッションショーとは違い、地元の企業や商店街が一丸となって開催されているショーがあります。それが、仙台市で名物イベントとなっている仙台コレクションです。このイベントは、地元の方々が協力して作り上げてきたこともあり、参加者と一緒に成長することができるイベントとなっています。
仙台コレクションとは
仙台コレクションは、2008年に仙台で行われたファッションイベントです。センコレ、仙コレといった愛称で親しまれているイベントです。札幌コレクションのように、イベント運営会社がプロデュースしたものではなく、仙台市にあるぶらんど~む一番町商店街をはじめ、有志が集って仙台コレクション実行委員会を立ち上げ、運営やプロデュースをしていました。共催として一番町一番街商店街振興組合や仙台市のショッピングセンターの仙台FORUSがクレジットされています。また、このイベントの運営には、地元の専門学生をはじめ様々な人がボランティアで運営を盛り上げていました。
このようなスタイルで開催されたファッションイベントは、日本国内ではこれまでなかったという事もあり、新聞やテレビなどで大きく取り上げられる事となりました。一番町アーケードで開催された仙台コレクションは、他のファッションイベントとは違い、観覧無料で開催されていました。パリコレのようなファッションショーではなく、日常的に着用することができるリアルクローズを対象としたファッションショーでもありました。
最後に行われた仙台コレクション
2008年から、毎年のように開催されてきたこのイベントは、2016年を最後に開催されていません。2016年のイベントでは、仙台FORUSだけでなく仙台三越と藤崎がタッグを組み、過去に類を見ない程の大きなイベントとなりました。2016年のイベントでは、6つのステージと2つのライブイベントが行われ、いずれも大盛況となりました。
2016年のイベントの特長は、ステージごとにファッションのコンセプトが大きく異なっていたことです。1st STAGEは、キッズモデルを中心とした子供服、2st STAGEは、水着などを含むビーチファッション、3st STAGEは、モードウェア、4st STAGEは、カジュアルドレスなどのカジュアルスタイル、5st STAGEは、FOREVER21などを使った海外スタイル、そしてラストを締めくくる6st STAGEは、大人セクシーなドレスなど豪華な演出でした。ティーンズから子育て世代まで幅広い観客を楽しませることに成功したイベントとなりました。
仙台コレクションの功績
従来のイベントとは、全く異なるアプローチで成功をおさめたことによって、後のファッションイベントに大きな影響を与えることになりました。プロデュースや運営には、これまでまとまった金額が必要だと言われてきましたが、従来のイベントよりも大きな盛り上がりを見せることができるようになりました。
商店街にキャットウォークを設置し、ランウェイとするようなファッションショーは、それまで無かったのですが、これが大きな話題となりました。現在は2016年を最後に開催されていません。新型コロナウイルスの影響も強く残っていますので、今後の開催は未定となっていますが、新型コロナウイルスで疲弊した東北を元気づけるためにも、ぜひ開催して欲しいものです。